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【生活雑貨繁盛日記 】vol.45「アフターコロナ その1」
売上アップに役立つ日々の発見・感じたことをまとめています。
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2020.5.27配信】
皆様
コロナもやっと落ち着いてきましたね。
全国の非常事態宣言も解除され、
先週から休業していた商業施設も再開しているところも多いと思います。
まだ第二波の可能性もあり、油断は出来ませんが、
いったんは収束に向かっていると判断しても良いと思いますので
現時点での総括をさせていただきます。
当グループの140店舗は郊外路面店が中心ということもあり、
商業施設休業による強制休業は非常に少なかったです。
逆に近隣の大型商業施設が休業したため、
不謹慎で大変恐縮ですが、4月も昨対150%のお店もありましたし、
GWや母の日の売上も「特需」ともいえる状況で
過去最高売上を更新したお店が多くありました。
●危機のときに分かること
不況や危機の時に分かること、
それは自社の「強み」と「弱み」です。
特に自社のビジネスモデル上の「脆弱性」が圧倒的に出るのが、
このコロナの期間だったと思います。
いままで気付いていなかった弱みもありますが、
「ほとんどが気付いていたけど、見て見ぬフリをしていた」
「目先の改善優先で後回しにしていた」
「仕方ないと思って諦めていた」
ということがほとんどではないでしょうか。
当グループ全体としてはたまたまですが、
・展開エリアが全国
・営業を継続出来た路面店中心
・仕入先の範囲が250社と広く、様々な商材を調達可能だった
・中国から直接仕入することが出来るルートもあった
・加盟店同士の密なネットワーク
という強みがありましたので、
コロナを乗り切ることが出来ましたが、
・イオンなど大型商業施設にしか出店していない
・出店エリアが都会に限られていた
という一部の加盟店様は大変厳しい状況を強いられました。
そのような状況を踏まえて、
加盟店様や顧問先様には目先の対応ではなく、
永続性があるテーマとしてどう改善していくか、
どうリスク分散しながら企業を継続成長させていけるか、
ということを投げかけています。
◎小売であれば、
・出店立地(都会/郊外)
・店舗形態(路面店/商業施設)
・店舗サイズ(大型店/小型店)
・運営コスト(高/低)
・管理方法(本部/各店)
・事業の数(単一/複数)
◎メーカーであれば、
・販路-エリア(都会/郊外)
-立地 (路面店/商業施設)
-規模 (チェーン店/個店)
-業種 (雑貨店/非雑貨店)
・売り方(卸売/直営店/EC販売)
・営業方法(対面/メール/SNS/TV会議・・・)
・バイヤーとの関係性(深い/浅い)
・取り扱い商品カテゴリー(広い/狭い)
・調達ルート
というような切り口で、
すぐには改善できないこともありますが、
記憶が新しい間に今後どのような改善をしていくのか、
次の手を打ち始めることをオススメします。
コロナが完全に収束した後、
「世界は元通りにはならない」という人もいますが、
私はお客様の「雑貨店は楽しい」という気持ちは
すぐには変わらないと思っています。
しかし、会社の運営方法が、
「元通り」になってしまってはダメです。
この期間を学びを元にして、
いままで「一番後回し」にしていたことを
「最優先にやる」というぐらいの感じが良いと思います。
●雑貨店オーナーの苦悩
この期間は加盟店オーナー様にいろいろな苦悩がありました。
・テナントとして強制休業になった苦悩
・自主的に休業を選択した苦悩
・お店を開け続ける苦悩
外出自粛でもお客様が来店し過ぎることで、スタッフの保全のため、
苦渋の決断で自主的に休業する選択をしたお店もあります。
そのような経営者の苦悩を考えると、
非常に胸が痛みます。
逆にマスクや除菌剤などコロナ対策グッズが市場にまったく無く、
ドラッグストアなど大手流通企業での手配が後手に回っている中、
当社も様々なルートで早いタイミングで調達できましたので、
記録的な売上を生み出したお店もあります。
何が正解だったか分かりません。
その中でお客様の「必需品」をなんとか調達して、
お店を開け続けて、小売店として提供するという
商売人としての誇りを全うする皆様に勇気を頂きました。
・衛生用品を大量に仕入れて大きな売上を作ろうという商売気質
・大型商業施設が休業する中、お客様のために店を開け続ける矜持
・お客様のために店頭で必死に踏ん張ったスタッフの皆様
などなど、戦後のドサクサのようなコロナの混乱の中、
各企業の底力に出会うことが出来ました。
非常時はオーナー企業の統率力・スピードが
圧倒的に強かったですね。
さて、そのような中で改めてですが、
生活雑貨店の「存在価値」は地域のお客様にとって
本当に大きなものだと改めて感じました。
◆地域における生活雑貨店の役割の再確認
都心部と郊外では外出自粛の徹底度合いは異なりましたが、
雑貨店に「それでも人は集まってしまう」という事実です。
・大型商業施設は「人混み」で行きたくないが、「安心」な雑貨店には行きたい
・大型商業施設が休業して、今の必需品(マスク・除菌剤)を買えるのが雑貨店だけ
・大型商業施設が休業して、雑貨店でしか「ギフト」が買えない
・家にいると気持ちが安らがないが、雑貨店だと「癒される」
・雑貨店にはいまの暮らしを楽しくしてくれる「何か」がある
・目的はないけど、いるだけで「楽しい」
など、私たちが想定している以上に生活雑貨店は、
「安全な場」「癒しの場」「セーフティネットの場」「生活を楽しむ場」
であったことを再認識しました。
ドラッグストアの代替としての役割など、
生活雑貨店という業態の枠を超えて、
地域にとって「必要不可欠な場」に近付いたのではないかと思います。
To Be Continued その2に続く・・・
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